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起業家インタビュー

株式会社
meleap

CEO

福田浩士

説明
説明
マンガのキャラクターに憧れた子ども時代

マンガのキャラクターに憧れた子ども時代

僕はマンガが好きなんですけど、大体の少年マンガって特殊能力が使えるじゃないですか。それって男の憧れですよね(笑)。なので昔から「かめはめ波を撃ちたい」とか「魔法を使いたい」という想いがありました。でも当然練習しても出ないので、どうやって実現するかをずっと考えていたんです。そしてARという概念に大学生の頃出会い、それから色々リサーチしていく中で、株式会社ライゾマティクスのキネクトで体の情報を読み取って、服に映像を映し出すというパフォーマンスを知りました。それを見て、センサー技術とプロジェクション技術を使うことで、自分の夢を実現できるかもしれないと思ったんです。特に起業するまでで苦労した記憶はないですが、HADOのシステムをどのような形にするのかで悩みました。それと、元々僕らは開発に慣れている人間ではなかったので、ハードもソフトも、自分たちで作るのか他社製品を使うのかで2年くらい模索していましたね。

新しいテクノスポーツというジャンル

新しいテクノスポーツというジャンル

僕らはAR技術を使って点を取り合う「HADO」という競技を作っているのですが、その事業内容は大きく分けて2つあります。1つは、プレイできる店舗をフランチャイズ形式で広げていく店舗ビジネス。もう1つは、それとは別に大会やリーグ戦を開催してプロリーグ化していく観戦ビジネスです。僕の「かめはめ波を撃ちたい」という想いから始まっているので、最初はモンスターをみんなで倒すゲームをイメージしていたのですが、やっていくうちに競技にした方が広がりがあると感じてスポーツ路線に振り切りました。ゲームはユーザーから消費されるので、どんどん新しいものを作り続けないと飽きられてしまいます。つまり開発の体力が必要です。一方で、競技にするとプレイヤー自体がコンテンツになるので、極端な話、ルールさえ作ってしまえば可能性が広がっていくんです。なので僕らはゲーム会社と戦うよりも、競技化して新しいものをゼロから作り、文化として広めていった方が勝ち筋があると考えました。似たようなところではVRゲームやeスポーツがあり、どちらも市場として広がりを見せていますが、僕らのはARスポーツ。使用している技術も違えば、狙うユーザーのニーズも違います。店舗へ行かないと体験できないですし、リアルな空間を大事にするからこそコミュニケーションを生みたいと思っています。普段会わない人とも会えるかもしれないし、新しい仲間ができるかもしれないし、部活みたいに活動になるかもしれない。そんなリアルなコミュニケーションを作っていくのが僕らの価値なのかなと。

誰もが熱狂できる世界を作るために

誰もが熱狂できる世界を作るために

僕が起業する際に大事だと思うことは3つです。1つ目は、絶対に譲れないものを明確にすること。会社でいう理念やビジョンを明文化して、チーム内でしっかり共有している企業が世界を変えていくと思うのでこれは必須です。2つ目は、恐怖感を一切持たないこと。何事もビビったら負けだと思っているので、恐怖という概念を頭の中から消し去る。これはリスクマネジメント的に問題があるかもしれませんが、多少のリスクも取っていかないと起業家はやっていけません。極端な話、「これで死んでも本望だ」と思えるような覚悟で臨めるかどうかですね。3つ目は、あらゆる人を巻き込むこと。大学の教授だろうと会社の上司だろうと、市長だろうと大統領だろうと。あらゆる人たちを巻き込まないと物事は進んで行きません。恥ずかしくて偉い人を巻き込む勇気が出ないこともあると思いますが、これもビビったら負けですよね。僕らは今後、今までスポーツに関わっていなかった人たちも巻き込めるようなシステムを作りたいと思っています。分かりやすく言えば、サッカーの市場を超える新しい競技を作ること。オリンピックやワールドカップであれほど心が揺さぶられるのに、日々のプロ野球やJリーグには何も関心がない人って多いですよね。僕もそうですが、それってもったいないと思うんです。なので、そういうスポーツと薄い関わり方をしてきた人でも熱狂できる世界を作れたらいいなと思います。

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仲間がいたから挑戦できた起業

仲間がいたから挑戦できた起業

起業というのは職業というより人生そのものというか、「どのように生きるか」なんですよね。当然自分自身でやるものなのでやりがいはありますし、新潟県として起業家の数はもちろん増えて欲しいですけど、非常に難しいものでもあるので覚悟や知識や色々なものが必要です。ただ、起業に向けて動き出すことは誰にでもできることでもあって。僕が会社を作ったのは23歳の時だったんですけど、スタッフには小中高それぞれの同級生もいるんですよ。だから僕の場合は、友達と作る秘密基地とか文化祭とかサークルとか、そういうものの延長線上にあった起業なんです。当たり前ですけど、一人でできることは限られていますし、確率的にも共同創業者が複数人いる会社の方が成功率が高いと証明されています。

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